SSR(Symantec System Recovery) 2011には、仮想変換という仮想環境特有のリストア方法が用意された。 この仮想変換の実行を試して見た。
SSRの仮想変換は、SSRでバックアップしたバックアップイメージファイル(sv2i)ファイルを使用し常に最新のバックアップデータから仮想マシンの仮想ディスクを作成出来るという機能のようだ 驚きのスケジュール付のジョブだ
SSRより仮想変換のジョブの作成・実行SSRのメニューバー「タスク」より「仮想変換の実行または管理」をクリックする
上記仮想変換ジョブを実行することにより、以下のようにV2IファイルがVHDファイルに変換され、仮想ディスクがリストアされたことになる
その他、このSSRの仮想変換ジョブを使用し、以下を試して見た
試み1、起動中の仮想マシンに対し、同じ仮想ディスク配置パスにリストアして見る
「ジョブのリストアの実行中のエラー e0030003。」
試み2:オフライン仮想マシンに対し、同じ仮想ディスク配置パスにリストアして仮想マシンを起動する
仮想変換ジョブは正常に完了し、VHD仮想ディスクが作成された その後、Hyper-Vでその仮想マシンを起動して見ると以下のようなエラーが発生し、仮想マシンが起動しなかった Microsoft Emulated IDE Controller: 電源をオンに出来ませんでした。 エラー: "エラー:一般のアクセスは拒否されました"
IDE/ATAPIアカウントには、アタッチメント'TEST.VHD'を開くのに十分な特権がありません。 エラー: "エラー:一般のアクセスは拒否されました"
仮想変換した仮想ディスクのアクセス権(セキュリティ)を見ると以下のようになっていました 一回、仮想マシンの設定から該当の仮想ディスクを削除し、再度参照から同じ仮想ディスクを選択すると (「検査」とかではダメです) 仮想ディスクのアクセス権(セキュリティ)に以下のようにMicrosoft Emulated IDE ControllerのインスタンスIDと思われるIDが追加されていました。 よくよく調べると、仮想マシンの設定が書かれているファイルのIDとMicrosoft Emulated IDE ControllerインスタンスIDは同じでした。 仮想マシン毎、仮想ディスクに対しアクセス権が与えられ、仮想マシンが仮想ディスクに対しアクセス権がないと仮想マシンを起動できないことがわかりました 残念ながら、この試み2より、SSRの仮想変換ジョブを作成しておけば、リストア手順が簡単になるだろうというのは安易な考えだということがわかりました・・・。
作成日:2012/02/07 更新日: |