Hyper-V仮想マシンのレガシーネットワークアダプタとネットワークアダプタの性能差

 
Hyper-Vで仮想マシンを作成すると、ネットワークアダプタの追加には二種類のアダプタが存在する
  • レガシーネットワークアダプタ
  • ネットワークアダプタ
レガシーネットワークアダプタとネットワークアダプタの違いはなんだろうか?

レガシーネットワークアダプタとは

Hyper-V「統合サービス」をインストール出来ないOSを仮想マシンとして使用する場合、「ネットワークアダプタ」ではネットワークアダプタを認識出来ません。
統合サービスをインストール出来ないOS用に、「レガシーネットワークアダプタ」と言う古い枯れたデバイスが用意されている。

例えば、Windows システムイメージをリストアするSymantec System Recoveryのような製品では、Windows OS リストア時にWinPE(CDブートするWindows)を使用し仮想マシンを起動する
WinPEはCDブートの仮想マシンとなるので、当然Hyper-Vの統合サービスはインストール出来ず、「ネットワークアダプタ」はデバイス認識できない
このような場合、「レガシーネットワークアダプタ」を使用することになります

逆を言うと、「ネットワークアダプタ」の方が、よりパフォーマンス性能が出せる設計になっています
以下、よくよく見ると、レガシーネットワークアダプタを使用すると、仮想マシン上では、リンク速度100MbpsのIntel 21140-Based PCI Fast Ethernet Adpter として認識されています



では

レガシーネットワークアダプタとネットワークアダプタのパフォーマンス性能比較


テスト環境

仮想マシン
OS :Windows server 2008 R2 Enterprise 
メモリ: 4GB
CPU: 1つ

物理ホストマシン(Hyper-Vホスト)

OS :Windows server 2008 R2 Enterprise 
メモリ: 32GB
CPU: 6コア×2

仮想マシンから物理ホストマシンへ
  • 「レガシーネットワークアダプタ」を使用し(厳密にはレガシーネットワークアダプタ側のIPアドレス)ネットワークドライブ割当したドライブX
  • 「ネットワークアダプタ」を使用し(厳密にはネットワークアダプタ側のIPアドレス)ネットワークドライブ割当したドライブY
を設定し、それぞれのネットワークドライブに対し、仮想マシン上でディスクの速度を測定するベンチマークソフト「CrystalDiskMark 3.0.1b」を実行してみた。
つまり、実際にネットワークLANを経由はしていない物理ホストマシンと仮想マシンのみの通信となる。


レガシーネットワークアダプタ使用時パフォーマンス測定

以下、仮想マシン上の「レガシーネットワーク」アダプタは物理ホストマシン上の「仮想Backup」アダプタとつながっている

仮想マシン上のネットワーク


物理ホストマシン上のネットワーク


仮想マシンからのシーケンシャルリードの読み込み速度


仮想マシン、物理ホストマシンのネットワーク状態に対し、初めの平らな状態は「CrystalDiskMark 3.0.1b」の負荷テスト準備状態(テストファイルを作成している状態)だと思われる
レガシーネットワークでも、仮想マシン上のアダプタリンク速度100Mbps以上出ていることがわかる


ネットワークアダプタ使用時パフォーマンス測定

以下、仮想マシン上の「ネットワーク」アダプタは物理ホストマシン上の「仮想Front」アダプタとつながっている

物理ホストマシン上のネットワーク


物理ホストマシン上のネットワーク


仮想マシンからのシーケンシャルリードの読み込み速度


やはり、明らかに「レガシーネットワークアダプタ」より「ネットワークアダプタ」の方がパフォーマンス性能が2倍程度良いと言える
「統合サービス」がインストール出来ないような状況がない限りHyper-V仮想マシンでは通常、「レガシーネットワークアダプタ」よりも「ネットワークアダプタ」を使用した方がよいだろう

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作成日:2012/02/07
更新日:
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