VMware Infrastructure (VMware ESX 3.5)


サーバー仮想化にVMware を選定するメリット

・過去の実績を極力重視
 歴史が古く、情報が多い。



VMware Infrastructure 仮想化において問題となる点

VMware には仮想マシンを冗長化するエンタープライズ構成を設計出来る。
仮想マシンの冗長化はホスト(VMware ESX)を冗長し、VMware HA・VMotionといった機能を使用することによって可能です。

以下の図ようなシステム構成になります。
しかし、良いことばかりではなく問題点もあります。

VMware Infrastructure 仮想化において問題となる点は
  • 仮想マシンのライセンス問題

  • 仮想マシン上のアプリケーションソフトウェアのサポート

  • ストレージ スループット(性能)ネック

  • 仮想マシンのバックアップ問題(VCB=VMware Consolidated Backup)
があります。
サーバーを仮想化することによってメリットも生まれ易いですが、問題もあります。


仮想マシンのライセンス問題

仮想マシンのライセンス問題としましては、2つあります。
仮想マシンのライセンス問題は、OSベンダー・アプリケーションベンダーによってライセンスの考え方(概念)が様々なので難しいです。
物理マシンと仮想マシンでライセンスの考え方(概念)が変わっている場合がある。

・CPUライセンス問題
CPUライセンスの場合、CPU数でライセンスが決まる。
仮想マシン上で1つの論理CPU(仮想CPU)を使用しているが、仮想マシンのホスト(VMware ESX)上では2つの物理CPUあるという時、どちらのCPUに対しライセンスが発生するのか。
仮想CPU数でライセンスをカウントするか、物理CPU数でカウントするか問題になる。

・仮想化特有のホスト(VMware ESX)冗長化構成(VMware HA、VMotion等)の場合のライセンス問題
OSやアプリケーションでは、OEMライセンスでなくともソフトウェアライセンスがハードウェアにバンドルされている考え方がある。
例えば、Windows Serverライセンス。
「ライセンスの割り当て」とは、単にそのライセンスを 1 つのデバイスまたはユーザーに指定することを指します。
つまりWindows Serverライセンスは、ユーザーに割り当てることはありませんので「1つのデバイス」「特定の物理ハードウェア」に割り当てることになります。
仮想マシン1つにたいしWindows Server ライセンス1つでは、ホスト(VMware ESX)冗長化は出来ないということになります(ホストの物理ハードウェア台数のWindows Serverライセンス数が必要になります)


仮想化構成によっては、仮想化前よりハードウェア台数が減ってもソフトウェアライセンス数が増えたりします。

仮想マシン上のアプリケーションソフトウェアのサポート

アプリケーションのベンダーサポートは、物理サーバー上でのアプリケーション稼動に対してのサポートがほとんどです。
仮想化によってアプリケーションソフトウェアのサポートが出来るのか出来ないのか、仮想化前に事前に確認しておく必要があります。

OS・アプリケーションソフトウェアの延命目的で仮想化の導入をした場合は既にサポート切れで問題ないですが。

仮想化、ストレージスループット(性能)ネック

仮想化することにより、ストレージI/Oのエミュレートで通常の1OS1物理マシンに比べI/Oにオーバーヘッド負荷がある上に、
1つのストレージも複数の仮想マシンで共有して使うことになります。
さらに、仮想上でホスト(VMware ESX)による冗長化構成をとっている場合、ストレージのシェア(共有)は必須となります。
複数の仮想マシンとさらに複数のホスト(VMware ESX)でストレージをシェア(共有)して使っていますので、当然ストレージのスループット(性能)が問題になることが考えられます。

仮想化する場合は、ストレージ設計・ストレージ選定、もしくは仮想化するサーバー(対象仮想マシン)の選定が重要になります。

仮想マシンのバックアップ問題(VCB=VMware Consolidated Backup)

バックアップについては、仮想化することによりメリットがあるように思えますがいろいろ問題もあります。
VMware のバックアップツールVCB(VMware Consolidated Backup)で、仮想化のバックアップ問題点は
  • 1仮想マシンに対して、イメージバックアップとファイルバックアップは基本的に別バックアップジョブになる。
    リストアをイメージリストアもしたいし、ファイルとしてのファイルリストアもしたい場合。(symantec netbackupは別)
    vcbmounter の-fullvmオプションと-fileオプションで異なる。

  • 仮想マシンOSがWindows 2000 server 以前の場合、スナップショット時にOS停止時間が発生してしまうことがある。
    オンラインでバックアップ時の問題。Windows 2000 server以前のOSはVSS対応していないため、スナップショットにSync driver(Syncドライバ)というマイクロソフトとは別ベンダーのスナップショットソフトウェア技術を使用しているため。
例えば、仮想マシンのバックアップ要件として
・ファイルとしてもリストアしたいし、イメージとしてもリストアしたい。
・24時間オンラインでオンラインバックアップしたい。
さらに「仮想マシンのOSがWindows 2000 Serverである」といった場合、とても実現が難しいバックアップ要件となります。

仮想マシンOSがWindows Server 2003 以降ならバックアップの問題も少ないのですが、老朽化したサーバー延命用途でサーバー仮想化(VMware)を導入するケースは多いかと思いますので問題となり易いです。
仮想化の対象とするサーバーは、このバックアップ問題からも選定を検討した方がよいかと思います。





更新日:2010/01/29
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