vStorage API for Data Protection(VADP) とは。VADPのサポート仕様

 

vStorage API for Data Protection (VADP)とは

VCBに代わるVMware仮想マシンイメージバックアップの仕様。
略称はVADPです。

ESX3.5 Update2以降から使用できます(但し一部機能制限あり)



VCBとvStorage API for Data Protection(VADP)の違い


  VADP VCB
 テンポラリ領域が必要 No Yes
 バックアップサーバに追加インストールが必要? No Yes
VCBFramework
VMware Converter
 仮想マシンのイメージバックアップが可能? YesYes 
 イメージバックアップの差分・増分バックアップが可能? Yes
(CBT利用)
 No
 ファイルレベルバックアップ Yes
(Win,Linux)
 Yes
(Win Only)
 フルイメージリストア Yes Yes
(Converter利用)
 ファイルレベルリストア Yes
(バックアップソフトウェアのエージェント利用)
 Yes
(バックアップソフトウェアのエージェント利用)
 イメージバックアップコマンドライン有無 No Yes
 ファイルレベルバックアップコマンドライン有無 YesYes 


CBTとは

仮想ディスクファイルに対する更新ブロック情報を仮想化レイヤーでトラッキングする機能。
バックアップ目的以外にStorage vMotion実行中の仮想ディスクの更新追跡のためにも利用される。

vStorage APIにおける仮想マシンの差分・増分バックアップについても CBTによる更新追跡を利用可能。
そのためブロックレベル差分・増分バックアップの実現が可能。

バックアップソフトウェアが自身で差分・増分情報のトラッキングを行う必要がなく最後のバックアップから変更されたVMイメージ全体をスキャンする必要がないので増分バックアップが高速に可能。以下のメリットがある。

・ストーレジ装置とネットワークI/Oアクセス低減
・バックアップサーバ負荷低減

CBTは更新されたブロックの情報だけを保持しているのでスナップショットファイルと違ってサイズが肥大化することがない。

バックアップアプリケーションによってVMのスナップショットが作成されると、その度に新しい変更IDが作成される。

仮想マシンハードウェアバージョン7で利用可能。
物理互換RDMの仮想ディスクや、共有ディスクとして構成された仮想ディスクでは使用できない

仮想マシンのCBT機能を有効にするには

vSphere Client コンソールから仮想マシンの
「設定の編集」-[仮想マシン]のプロパティ-[オプション]タブ-[全般]-[構成パラメーター]
ctkEnabledがtrueだとCBTが有効になります
CBT機能を有効にしてトラッキングが開始されると各ゲストOSの仮想ディスクファイル群にCBTファイル(xxxx-ctk.vmdk)が追加される


vStorage API for Data Protection (VADP)のサポート仕様

VADPのサポート仕様は、VMware社には詳細が書かれておらず、バックアップソフトメーカー側に情報がある。
例えば、Backup Exec のシマンテック社は以下のVADPの仕様を公開している


シマンテックの興味深いBackup Exec Q&A文章を以下に記述する。

Q. ESX サービスコンソールで Backup Exec 2010 Linux/UNIX Server リモートエージェント(RALUS)を使用して仮想マシンをバックアップすることはできますか?

A.
シマンテックは、ESX サーバー上のオンラインのゲスト仮想サーバーの保護に Linux/UNIX Server リモートエージェントを使用することを推奨していません。
整合性の保持とバックアップの失敗を防ぐため、ESX サーバーは手動でシャットダウンする必要があります。
または、仮想マシンのスナップショットにプリプロセスおよびポストプロセスでのスクリプトが必要です


Q. vStorage API for Data Protection はどのように入手することができますか?

A.
Backup Exec 2010 VMware Virtual Infrastructure エージェントのライセンスをインストールするだけです。
vStorage API for Data Protection の必要なコンポーネントは自動的にインストールされます。
追加のコンポーネント、スクリプト、連携モジュール、アプリケーションをダウンロードしたりインストールする必要はありません。
すべてのコンポーネントは Backup Exec 2010 に含まれています。


Q. vStorage API for Data Protection は ESX 3.5 と下位互換性がありますか?

A.
はい。
Backup Exec 2010 VMware Virtual Infrastructure エージェントは vSphere 4.x に加えて ESX 3.5 Update 2 (またはそれ以降)の仮想マシンををサポートしています。
特別な追加の設定の必要なく ESX 3.5 と vSphere 4.x のバックアップを混在させることもできます。


Q. 仮想マシン全体をリカバリする必要がありますか?

A.
いいえ。
仮想マシンのバックアップは仮想マシン全体のフルイメージレベルで実行されますが、リストアは次のように複数のレベルで実行できます。
 仮想マシン全体
 vmdk ファイル内部の個別のファイルやフォルダ (Windows のみ)
 個別の Exchange メールボックス、メッセージ、カレンダーアイテム、連絡先、フォルダ等
 SQL を意識した個別の SQL データベースのリカバリ
 OU、ユーザーアカウント、プリンターオブジェクト、およびそれらの属性を含む個別のアクティブディレクトリオブジェクト(アクティブディレクトリドメインコントローラの再起動の必要はありません)
これらの個別のオブジェクトのリカバリには、仮想マシン上に対応する Backup Exec エージェントのインストールが必要です。


Q. Backup Exec 2010 VMware Virtual Infrastructure エージェントでは、どのバージョンの ESX および ESXi がサポートされますか?

A.
Backup Exec 2010 VMware Virtual Infrastructure エージェントは、vSphere 4.x を含む ESX 3.5 Update 2 およびそれ以降のバージョンをサポートします。
最新のサポート対象バージョンに関する詳しい情報と制約事項については、Backup Exec 2010 ソフトウェア互換性リスト (SCL) を参照してください。


Q. バックアップ可能なゲスト OS は何ですか?

A.
VMware ESX でサポートされるゲスト OS は、Backup Exec 2010 VMware Virtual Infrastructure エージェントでもサポートされます。



Q. VMware Virtual Infrastructure エージェントでは、Windows システムエージェントおよびLinux/UNIX   Server リモートエージェントのライセンスの扱いはどのようになりますか?

A.
Backup Exec 2010 VMware Virtual Infrastructure エージェントには、保護対象の ESX ホストサーバー上の仮想マシンに、Windows システムエージェント (AWS)および Linux/UNIX Server リモートエージェント (RALUS) を無制限に導入する権利が含まれています。
例えば、VMware Virtual Infrastructure エージェントのライセンスを持つ ESX ホストサーバー上に 10 台の Windows 仮想マシンおよび 10 台の Linux 仮想マシンがある場合、VMware Virtual Infrastructure エージェントのライセンスで、それぞれのゲストマシンに Windows システムエージェント (AWS) および Linux/UNIX 
Server リモートエージェント (RALUS) をインストールし、使用することができます


Q. 仮想マシンでは、Backup Exec 2010 データベースおよびアプリケーションエージェントのライセンスはどのような扱いになりますか?

A.
物理システムで使用される Backup Exec データベースおよびアプリケーションエージェントライセンスは、仮想環境にも適用されます。
保護対象のアプリケーションを実行している仮想マシンごとに、個別の Backup Exec データベースまたはアプリケーションエージェントのライセンスとインストールが必要です。
例えば、それぞれ Windows 2003 および Microsoft SQL 2005 を実行している仮想マシンが 3 台ある場合、必要なライセンスは以下の通りです。
 Backup Exec 2010 基本ライセンス × 1
 Backup Exec 2010 VMware Virtual Infrastructure エージェント × 1
 Backup Exec 2010 Microsoft SQL Server エージェントライセンス × 3




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作成日:2010/12/18
更新日:2011/08/30
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