基本的に、CLARiX CX4の構築はEMCに認定された業者しか出来ませんのでご注意ください。
運用上の設定変更は、自己責任で設定の変更は可能になります。
CLARiX CX4構築作業の流れ・概要
- CX4のキャッシュの設定を有効にする(設定する)
Writeキャッシュサイズ、Readキャッシュサイズを決定する。設定しないとキャッシュは無効でパフォーマンスが劣化。 - Access Control を有効にする
Access Controlとは、Access LogixというソフトウェアをCX4上で有効にすることです。
Access Logixというソフトウェアは、LUNと接続ホストを結びつけることもします(マスキング) - OS(FLARE)をコミットする。
CX4のライセンスを有効にする動作です。
CX4のサーバー接続用LUNの用意
- RAIDグループを作成
ディスク数本をグルーピングし、RAIDを構成します。 - LUNの作成
RAIDグループ内に、接続ホストに見せるためのLUNを作成します。 - ストレージ・グループの作成
作成したLUNと接続ホストを結びつける作業をします。
その他
RAIDグループとthin pool(シン・プール)
あと、2年後にはシンプール(thin pool)が標準になるといわれている。
シンプールとは仮想プロビジョニング機能を使用したサイズフリーなディスクプール。
CX4でLUNサイズは拡張できる?
CX4では、RAIDグループは拡張できるが、LUNサイズは普通には拡張できない。
しかし、metaLUNという機能を利用しLUN拡張可能。
機能名が紛らわしいが、要するに接続ホストから見るとLUNを拡張したということ同じ。
Access Logixとは?
ライセンスが必要な(しかし標準添付)ストレージシステムCX4のソフトウェア
もしも、Access Logixがなければ・・・
CX4に接続ホストが一台のみしか接続できないか、最大でも接続ホスト2台のクラスタ構成の場合のみAccess Logixがなくても構築できる。
要するに、Access Logixが無効になっていると、接続ホストからはどんなLUNもみえてしまう。
Access Logix機能
- LUNマスキング (ストレージグループ)
- 「仮想ストレージシステム」の提供
- CLARiX LUN(FLARE LUN)のホストLUNへのマッピング
ストレージ内のArray LUN ID(ALU)と、接続ホストに見せるHost LUN ID(HLU)をマッピングしている。 - アクセス・コントロール・リストの管理
- イニシエータ登録レコードの管理
LUN Zという機能
Array CommPath がEnabledになっている場合、LUN Zという機能が働いている。
LUN Zとは、LUNがマッピングされていない接続ホストに対し、仮想のLUNを見せているように管理する機能。
1つのRAIDグループの最大ディスク本数は?
1つのRAIDグループ内に入れられる最大のディスク本数は、CLARiXモデル・フレアに関係なく最大で16ディスクまでしか入らない。
ストレージグループとは?
ストレージグループとは、基本的に1接続ホストに対し1ストレージグループを作成する。
その1ホストがあるストレージグループに、LUNを入れることにより、その1ホストにLUNを見せることが出来るグループがストレージグループ。
仮に、ホストAとホストBでクラスタを組む場合は、ホストAに対してストレージグループAを作成し、ホストBに対しストレージグループBを作成する。
ストレージグループAとストレージグループBに共有のLUN Cを二つに登録する。
WWNとは?
WWN(World Wide Name)は、ファイバ・チャネル・ネットワーク内で使用される64ビットのアドレスであり、ネットワーク内のエレメントを一意に識別します。
WWNには、World Wide Port NameとWorld Wide Node Nameの二種類があります。
WWNNはサーバー全体を表しており、ノードまたはノード・プロセスとして参照することが可能であり、WWPNの1つから派生します。
EMCではすべての構成にWWPNを使用しています。
ファブリックとは?
ストレージ・ファブリックとは、複数のデバイスに接続された1台以上のファイバ・チャネル・スイッチです。
ファブリックによりソースと宛先間でルーティングされます。
単一イニシエータ・ゾーニング
各HBAポートが「通信」出来るのは同じゾーンに属するストレージポートのみ。
1イニシエータに対し、1ゾーンが存在する。
iSCSIとFCの接続ホストルール
1ホストから1アレイへすべての接続に、同じプロトコルを使用する必要がある、
接続は、すべてFCまたはすべてiSCSIである必要がる。
iSCSIを使用した場合は、ネットワークはiSCSI専用のネットワークを用意すること(50%程度の大域は使用する)
トレスパスとは
CLARiX CX4はアクティブ・パッシブのアレイとなります。
ふぇールオーバーでLUNのオーナーSPが変更されることをトレスパスといいます。
ALUAとは
Asymmetric Logical Unit Access(非対称論理ユニットアクセス)は、要求転送による実装を指します。
言い換えると、LUNは1基のSPによって所有されたままになりますが、I/Oを受信したSPがLUNのオーナーでない場合、そのI/OはLUNのオーナーになっているSPへリダイレクトされます。
PowerPath コマンド、powermt
PowerPathのコマンドでデバイスのパス状態をホストから見ることが出来ます。
ホスト上で以下のコマンドを実行してください
> powermt display dev=all
作成日:2010/05/18
更新日:2010/05/25