EMCのユーティリティでNavisphereという製品があります。
「Navsphere ~」で異なる製品があるので整理しました。
Navisphere Manager と Navisphere Express
Navisphere Managerや Navisphere Expressといったら、ストレージシステムが提供している WebUIのユーティリティになります。
なので、基本的に構築時にインストール等は必要ありません。
Navisphere Managerは EMC CLARiX CX4(ミッドレンジ・ストレージ)で搭載されているWebUIユーティリティです。
Navisphere Expressは EMC CLARiX AX4(ローレンジ・ストレージ)で搭載されているWebUIユーティリティです。
Navisphere Expressと Navisphere Managerの違いは、設定できる機能やメニュー数です。
↑ Navisphere Manager
← Navisphere Express
設定できる機能からメニュー数まで全然違うので、別物のようなユーティリティイメージになります。
CLARiX AX4も構成によっては、購入時のNavisphere Expressから 有償ライセンスのNavisphere Managerにアップグレードしなければならない条件もあります。
例えば、1台のホストから2台のCLARiX AX4へ接続する場合にも、Navisphere Manager ライセンスが必要になります。
Navisphere Server Utilityと Navisphere Host Agent
Navisphere Server Utilityと NAvisphereホストエージェントは、両方ともホストにインストールするソフトウェアになります。
Navisphere Server Utilityと NAvisphereホストエージェントは、両方ともホストにインストールしなければ動作しない・ストレージシステムを使用できないといったソフトウェアではありません。
Navisphere Server Utilityと NAvisphereホストエージェント、ホストにインストールすると共にホスト情報をストレージシステム(CX4やAX4)に登録してくれる役割・機能があります。
「Navisphere Server Utility」はホスト情報をストレージシステムに手動登録、「NAvisphereホストエージェント」はホスト情報をストレージシステムに自動登録してくれます。
基本的に「Navisphere Server Utility」と 「NAvisphereホストエージェント」のどちらかをインストールします。
では、どちらをどういう場合にインストールするのでしょうか?
Navisphere Server Utilityをインストールする場合とNavisphereホストエージェントをインストールする場合
Navisphere Expressを使用している(CLARiX AX4を使用している)場合は、ホストにNavisphere Server Utilityをインストールしなければなりません。ストレージシステムにFC接続の場合もiSCSI接続の場合もです。
Navisphere Expressが、Navisphere ホストユーティリティに対応していないと思って下さい。
またCLARiX CX4の場合は、ホストがFC接続の場合はNavisphereホストエージェントをインストールし、ホストがiSCSI接続の場合はNavisphere Server Utilityをインストールします。
Navisphereホスト・エージェントがサポートする機能
- ファイバ・チャネル接続(FC接続)ホストへのインストール
- Navisphereクライアントソフトウェア(Navisphere Manager、Navisphere Classic CLI)からの構成要求やステータス要求の中継
- CLARiX上で稼動するSPエージェントと通信
- Event Monitor用に使用されている場合、SPエージェントをポーリング
- ストレージ・システムのイベント監視と通知の作成
VMware仮想マシンにはServer Utilityをインストールしてはいけない
作成日:2010/05/15
更新日: